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あまねの道のり

1 生きるってたいへん

わたしはある田舎で、女の子として生まれました。家は古い家で、家族は少し複雑でした。まだ物心ついてまもないこどものときの記憶がはっきりとあるのですが、生きるってたいへんなことだなあと、小さいくせに漠然と感じたときのことを覚えています。
小学校のとき、友達も少なかったのでいつも勉強したり本ばかり読んでいました。4年生、10歳のとき祖父がなくなります。戦争で兄3人が亡くなって、自分の夢をあきらめて祖父のあとを継いでいた母は私に、ちゃんと生きていかなくてはいけないというのです。ひとは生きなければならないんだということはわかり、ますます勉強するようになりました。
しかしその後、いじめにあうようになりました。あるきっかけから、親にも本心から相談はしなくなりました。そのとき私は、「強くならなければ、からだも心も強くならなければ生きていけない」と切実に感じたのです。それから私は苦手なスポーツの世界に足を踏み入れ、中学・高校とずっと打ち込んできました。一生懸命がんばれば、いつかきっと強くなると思い込んでいたのです。その後、高校受験に失敗し、スポーツでも勝てず、コンプレックスのかたまりでした。高校卒業するとき、医療に興味があったものの、自分には無理という気持ちがあり、進学して親に負担をかけたくないとも思い、会社に就職しました。

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