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あまねの道のり

10 夫ががんとなって

自分が目指す仕事のために、勉強が最低4年間必要でした。その間2回引越しをし、夫や子ども、周囲のサポートによりなんとか資格を取ることができました。その間、めまぐるしい学校生活の中でも、コンサート、イベントへの協力の活動は少しずつ続けていました。学校を卒業後、仕事を始めて3年目の秋、夫ががんであることがわかったのです。わたしたちの関係は、正直うまくいくことばかりではありませんでした。けれども、がんがわかってからは、ともに考え、あきらめずに生きる道をつくろうと二人で一緒にやってきました。病気が進んでからは「家にいたい」という本人の気持ちを中心に、わたしも長く仕事を休み、子ども達と24時間体制で夫を看てきました。本人は病気で大変だったと思いますが、みんなで心ふれあい、今までにないこころ豊かな時間をすごせたと想います。
そして何より本人の力になっていたのは、斎藤忠光さん(いだきしんさん)と、高麗恵子さんにずっと支えていただいたことです。おふたりは、いのちのはたらきをわかること、まことの自分を生かし生きること、平和の本当の意味を、存在と、生き方そのもので教えてくださいました。
いのちにはたらきかけ、限界を乗り越える力を生み出す斎藤忠光(いだきしん)さんの音と、高句麗の精神をあらわす高麗さんの書や作品が、どれだけ本人を助けてくれたか知れません。